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シェイクスピアの故郷イギリスから、小野まりさんの英国便りをお届けします。
小野まりの英国便り Vol.4お茶しましょうか?英国で
lLacock Abby
レイコック・アビー/ウィルトシャー
魔法の国の秘密の部屋
映画「ハリー・ポッター」ご存じ英国が舞台となり、出演している俳優さんたちもすべて英国の人。我が家のすぐ近くの教会もそのロケ地のひとつとなっていて、隣接のパブリック・スクール(私立校)の生徒たちもエキストラで出演しています。映画のロケ地は英国内各地に散らばっていますが、ここでご紹介するレイコック・アビーもそのひとつです。
英国ナショナル・トラストが保護している資産(プロパティ)は英国有数の230のガーデンとともに、様々な歴史的建造物や自然景観があります。このレイコック・アビーは中世の美しい面影を今に残す村。村全体がナショナル・トラストの保護地となっています。ロンドンからモーターウェイにのって西へおよそ2時間弱、世界遺産としても有名なストーンヘンジもトラスト地ですが、さらにその西にこの中世の村があります。
1232年に建てられたという荘厳なレイコック寺院は、19世紀に近代写真技術の生みの親となったフォックス・タルボットが長く住居としていたところ。映画では、魔法学校の内部シーンにこの寺院が数多く登場しているのだそうです。その雰囲気はまさに魔法の国の秘密の部屋のようです。
そして、200年前の姿をそのままに残すレイコック村は、まるで魔法がかかってしまったような不思議な空間です。外観はまさに中世のまま。「天使のため息」と名付けられた教会通りがあり、その教会は16世紀のもの。その前には小さな小さな郵便局。少し歩くとナショナル・トラストのショップもあります。英国中の何処にでも見られるようなパブでさえ、1740年に建てられたもの。その歴史的価値は文化財並みだそうです。また違う通りでは14世紀のバーン(納屋)があり、「ハリー・ポッター」にちなんだ可愛い仕掛けもされています。(これは、行ってのお楽しみ!)
一見この村の静寂さには息を飲む程ですが、しかし、よく見るとその中でも人々の生活が面々と営まれています。かわいいティー・ルームのおばあさん、お洒落なソープ・ショップ、ちょっとした裏庭にはきれいな花々が植えられ、どこにでも見られるような英国らしい生活が垣間見られます。どんなに小さな質素な庭でも、こうしてお花を咲かせればいいのですよ、といった見本のような箱庭ばかりです。
このレイコック村にはガーデンらしいガーデンはありませんが、軒下のハンギング・バスケットや鉢植えなど、中世の村を実に素敵に演出しているたくさんの花々に会えることができ、私たちにとってもとても身近なお手本を出会えるところです。
また、このウィルトシャーには世界的に有名なランドスケープガーデン「ストアヘッド」があります。こちらは、またあらためてご紹介しますが、このレイコック・アビーとは対象的な、広大なガーデンです。見どころの多いこの一帯、ぜひ足をのばして訪れたい英国カントリーサイドです。








